先日まで面白法人カヤックに勤めていました。
期間としては10年5ヶ月となり、社会人人生の中では最長でした。
転職の経緯も書こうと思ったのですが、内面の変化や会社との関係性など多岐に渡りけっこうなボリュームになりそうだったので分けることにしました。
特に内面の変化は自身の至らない点に対する気づきとそれを改善するための取り組みを経て大きく変わることができたというのは人生において非常に有益だったので文面としても残しておきたいとは思っています。
転職のためにやったこと
久しく転職活動をしておらず、ポートフォリオや職務経歴書というものがなくどこから手を付けたらいいのやらという状態で、つまりは自分の整理ができていないところからのスタートでした。
提出できるようGoogleドキュメントあたりに職務経歴書を書き起こすか…?とも考えたのですが、ドキュメントにペタっと書いた内容は時間の経過で陳腐化しやすいような感覚があったのでそれは避けたい。
ということを考えながらWantedlyをなんとなく眺めていたらプロフィール機能が目に止まりました。
「これを充実させれば職務経歴書の代わりに使えるのでは…?」という思いつきからそのまま内容を埋めてみることにしました。
これまでやってきたことを少しずつ書き起こしてみながら内省と整理を行い、気がつくと職務経歴書のようなそれっぽいものが出来上がったのでそのまま使うことにしました。
また、Wantedlyの内容を充実させたことにより少しずつスカウトをいただく機会が増えました。
転職活動を振り返って
転職活動を始めるまでは沈んでいたこともあり、スカウトをいただいただけでも大変ありがたかったです。
次のキャリアをしっかりと定めて活動していたわけではないのですが、カヤックでのキャリアの大半は情シス領域だったため情シス部門にまつわるスカウトが多かったです。
職能を変えてみるのもおもしろいかも、とも考えてみましたが職能を変えるのが今回の転職の目的ではなかったのと新しい職場でいきなり違う職能にチャレンジするというのは自身にとってはリスクであると判断したので、そこは入社してから考えることにしました。
ありがたいことに合計17ほどスカウトをいただきました。多いのか少ないのかはわかりませんが、こんな自分にも興味を持ってくださって素直にうれしかったです。
テンプレのスカウトを除き、いただいたスカウトに対してはカジュアル面談を希望してたくさんお話しさせていただきました。
その中で、成長中の会社で規模が50〜100前後に差し掛かると情シスにまつわる経営上の悩みというのが共通して出てくるというのを目の当たりにしました。
- PCのキッティングやアカウント管理など日常業務をやる担当はいる
- コーポレート部門の社員が情シスを兼任(情シスは未経験)
- 情シス部門を立ち上げたい
カジュアル面談といいつつ、半分は相談のような面談もあり情シスで悩みを抱えている会社がたくさんあるという現状を知るきっかけにもなりました。
そういったお話しをいただく中で自分の中でひとつチャレンジしてみたいことが出てきました。
それは、「情シス担当者を育てられる環境をつくること」です。
人数規模が大きくなってくると会社として部門を立ち上げたり方針やポリシーを策定して情報システムを経営戦略のスコープに含めるタイミングがどうしても出てきます。
その流れの中で情シス担当、特に若手の人材が情シスに興味をもって成長できる土壌というのは現代社会において非常に少ないのではないかというのを感じました。おじさんの情シス経験者はそれなりにみかけますが、若手で情シスやってます!という方はごく少数のように思います。
また、自身が40代になったということもあり、後世を育てるにはどうすればいいのかという課題感もあったのでこのチャレンジに興味が出てきたというのもあります。
そして、自身のチャレンジしてみたいこととニーズがマッチした会社と出会いました。
転職先とこれからやっていきたいこと
その出会った会社というのはスリーシェイクです。
プラットフォームをつくっていくことを掲げていて、SREコンサルや支援を行う事業SreakeやSecurify,Reckonerといったサービスの運用のお困りごとを手助けできるサービスを展開しています。
スリーシェイクは現状100人に満たない規模で情シスには若手が1人います。
入社時の状況としては
- PCキッティングやアカウント管理など日常業務で手一杯
- 情報システム部として見たときにできていないところを強化していきたい
- それをやるのに何をやっていけばいいかわからない
という感じでした。
情報システム部というのは会社や社員の意思やカルチャーと共に育っていくものだと筆者は考えていて、正解というのはないです。
なので、いただいた課題感や期待に応えられるようまずは取っ掛かりをつくりながら若手の成長に寄与できるよう頭を悩ませているところです。
今まで戦略を考えたりつくったりしたことがなかったのでそこに関してはチャレンジのひとつでもあります。これがいい感じに成果として出せれば新たなキャリアも見えてくるのかもしれないと思っていてそこに関してもわくわくしていたりします。
最後に
これをお読みいただいた方の中には前職から筆者を知っていただいている方もいるかもしれません。
あいも変わらずやっておりますので、何かあれば(もしくは何もなくても)遊びに伺います。お気軽にお声がけください。