Iris で自作キーボードを作った(準備編)

素晴らしい世の中になったもので、キーボードも楽に自作できる時代が来ましたね。
既成品の配列も悪くはないのですが、いい時代になったことですし、せっかくなので自作キーボードを作ってみました。
既にたくさんの方がいろんな情報を提供してくださっているので、今さらというところなんですが、少々困ったことなどがあったので自分用のメモとして残しておきます。

自作キーボードの検討

まずは何を作るのか、というのを決めるところからですよね。
私の場合は以下を軸にして調査してみました。

・ キー数が少なすぎるのはあまり好みではない
・ どうせだったら分割キーボードにしたい
・ 電子工作の知識がそこまでないので情報を集めやすいキーボードがよい
・ 親指シフトに憧れる

これらの条件だと一番情報量の多い Let’s Split は候補から外れてしまいました。40%キーはさすがにレイヤーのスイッチングが多すぎて実用するのがしんどそう、というところが本音でした。
60%で親指シフトなのを探したところIrisという PCB がみつかり、要件が揃ってそうだったので、こちらで作ってみることにしました。
ちなみに、「split keyboard pcb」あたりでググるといろいろ出てくると思います。

パーツの購入

次は必要な部品の購入です。今回は

・ お気に入りの MX Cherry Black 相当のキースイッチにしたい
・ とりあえず光らせたい

というオーダーで揃えました。

名称 価格 購入先 備考
Iris PCB(Rev 2.1a) ¥2,749 keeb.io
Key Switch(Getoron Black) ¥1,848 keeb.io 多めに購入
Micro USB Cable ¥329 keeb.io
Pro Micro ¥1,800 Amazon 左右それぞれに必要なので 2 個購入
Key Cap ¥3,456 TALP 多めに購入
アクリルプレート ¥1,800 コーナン カット代は含まない
スペーサー(M2x10mm) ¥600 Amazon
ネジ(M2x6mm) ¥1,000 Amazon
4 極ケーブル ¥650 Amazon
LED テープライト(WS2818B) ¥1,280 Amazon 買ったのは 60 個だけど使ったのは 8 個
リード線 ¥500 Amazon
エポキシ系接着剤 ¥500 Amazon Pro Micro のコネクタ部分の強化用
合計 ¥16,512

金額は市販のメカニカルキーボードと比べてもそう高くはないですね。
ですが、これらの他にはんだ付けの道具やデジタルテスターなどの電子工作に必要な道具の用意と、ケースを作るならレーザーカッターや 3D プリンタも必要になります。
最近だと図面があればアクリルプレートや 3D プリンタの出力をしてくれるサービスもあるので、そういったものを活用するのがよさそうです。
今回はレーザーカッターのアテがあったのでアクリルプレートにしました。

Iris はキットになっていて、スイッチングダイオードやリセットスイッチ、TRRS Jack なんかもセットになってるので自作キーボードが初めての方も安心ですね。
また、販売している keeb.io ではキースイッチやケーブル、マイコンも販売しているので合わせて購入しておくと楽です。
あと、入手がわりと面倒なキートップですが、海外にも販売サイトが多数あるんですが極力国内で買い物をしたかったので今回は TALP というところで購入しました。キートップにあまりこだわりがなければオススメです。

購入での注意すべきポイント

わーわー言うほどのポイントはないのですが、ポイントかなと思うところを少し書いておきます。

・ 要件を決めておいてまとめて買う(迷いながら買い足しを何回もしてしまってリードタイムがわりとあった)
・ キースイッチなどは多めに買っておいて不良品に当たったり失敗してもやり直せるようにしておく(キースイッチはピン曲がりなどが実際にあった)
・ 公式のケース図面を使用する場合には必要なネジ類が公式の図面に記載があるので参考にする
・ Iris は PCB 以外にケースやネジも購入できるので、キートップ以外は keeb.io でまとめて購入するのもアリ

くらいでしょうか。あとは共同購入といったのも見かけるので、そういったのを利用してみるのもいいかもしれないです。
購入ではそこまで困ったことはなかったですが、こうして整理してみると必要なものが思ったより多いので次作る時はもっと計画的にしたいところです。
ということで今回はこのあたりでお別れです。
それでは次回組立編でお会いしましょう!

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